医院&患者さんインタビュー

だ液検査を受けた患者さんは、
予防に対する意識が違います

ライオン歯科クリニック(東京都)
福岡絵美さん

“お口の中から健康になってもらいたい”
同院では、この思いを実現する第一歩として「患者さんが自分のお口を知ること」を大切にしています。そのために提供しているのが、だ液検査。歯科衛生士の福岡絵美さんに詳しくお聞きしました。

  • 患者さんの意識とモチベーションが変わります

    当院では、初診時に必ず『デントカルト』によるだ液検査を提供しています。

    実は、以前は特定の人だけにだ液検査を提案していました。しばらくして気づいたのが、だ液検査を受けた患者さんと受けていない患者さんとでは、予防に対する意識が全然違うということ。リスクを調べて「この状態だと将来こうなる可能性があります。どうすればいいのか、一緒に考えていきましょう」とお話すると、患者さんは危機感を感じて自分自身の問題として捉えてくれるんです。また、だ液検査の結果から患者さんに合わせた目標を立てられます。

    患者さんのモチベーションが明らかに違うので、初診の方全員にだ液検査を提供するように決めました。

  • 歯科衛生士として、患者さんとしっかり向き合えています

    私は歯科衛生士になって20年です。「とにかく歯石を取りたい」と患者さんに希望されると、それを優先してしまうような働き方をしていた時期もあります。その結果、お口の状態がよくなくてもお掃除して帰すだけ。数ヶ月後にまた同じ状態で来院する……を繰り返していました。

    でも、今は違います。初診でしっかり患者さんの情報を収集。今あるリスクをみて、何年後にこうなる可能性があると共有する。患者さんがどんなお口を目指したいのかを聞いて、何をしていくかを相談して決める。歯科衛生士としての働き方が変わりましたね。来てくれている患者さんが、予防を通して少しでも健康に近づけたらいいなと思うようになったんです。