医院&患者さんインタビュー

予防は“やったもん勝ち”ですね!

沖山民子さん

左から沖山奈美ちゃん(小学2年生)、沖山民子さん(自営業)、沖山美音ちゃん (小学6年生)

初めて『デントカルト』によるだ液検査を受けた沖山民子さん親子。きっかけは、次女の奈美ちゃんがなかなか歯磨きをしてくれなかったことでした。奈美ちゃんは変わってくれたのでしょうか?

  • 夜寝る前に歯磨きしてもらえない

    以前から、子どもたちにもっと歯磨きへの意識を高めてもらいたいと思っていました。お恥ずかしい話ですが、夜寝る前に「歯を磨いてね」「フロスは大事だよ」と声をかけても、眠いときなどはなかなかやってもらえないんですよね。特に、次女の奈美は「面倒くさい」と言って寝てしまうことがよくあったんです。私のほうも、そのままにしてしまいがちで……。

    先日の夏休み、だ液検査をすると自分の菌を生で見られることを知りました。奈美には、そのような体験をきっかけに〝口の中には細菌がいる〞〝こういうことに気をつけていこう〞と自覚して歯磨きに取り組むようになってほしかったんです。そこで、長女の美音も一緒に、初めて親子でだ液検査を受けました。

  • 人に言われるより、
    自分で実感するから行動する

    実際に検査を受けてみたら、すごく効果がありましたね。奈美は、菌を見て「口の中にこんなにむし歯の菌がいるんだ!」ってビックリしていたんですよ。自覚したんでしょうね、今では「菌が多くなっちゃうよ」と言うと、「あ、磨く!」ってすぐ磨くようになりました。歯磨きの大切さを長々と説明されてもやる気になりません。こういう体験をして自分で気がつくのが一番いいですよね。

    検査自体、初めての体験なので楽しくできました。結果も菌のレベルが0~3だとわかりやすいですし、円グラフになっていて自分のリスクが高いところも明らかになります。

    それから、奈美はこの体験を通じて、ちゃんとケアしていけばリスクを下げられるということや、予防できるということがわかったようです。菌も多くて今後1年間でむし歯を避けられる可能性が10%だったんですが、80%まで上げると自分で決めたんですよ。「本当は100がいいけど、まずは80」って。こうやって目標を立てることが大切ですし、自分が行動して結果が変わっていけば励みにもなりますよね。

  • だえき検査が、
    「これまで」と「これから」を考えるきっかけに

    私自身、昔はむし歯が多くて治療を経験してきたので、歯はすごく大事だと思っています。歯を気にせずに口を開けて笑えるのっていいですよね。もちろん、食べ物がおいしく食べられるのも。うちは2人とも女の子なので、口元がきれいだと自信にもなります。

    ですから、以前から娘たちを定期的に歯医者さんへ連れて行ってクリーニングを受けさせてきたんです。普段の歯磨きがなかなかできない分、それでなんとか帳尻を合わせられるかなと思って。でも、実際に菌があって、むし歯を避けられる可能性は10%でした。クリーニングだけではだめで、毎日の生活やケアが大切なんですよね。

    今回、親子でだ液検査を受けて、私自身がだ液の量が少ないことも知ることができました。また、姉の美音はむし歯を避けられる可能性が64%で、姉妹でも菌の量やリスクが違うことにとても驚いたんです。それぞれについて何が悪かったんだろうとか、生活の中で改善できることはないかなとか、いろいろなことを考える機会になりましたね。

    今は、奈美の〝夜寝る前に必ず磨く〞という課題はクリアできたので、次は姉妹一緒にフロスをマスターさせたいと思っているんです。そこまで習慣化できればしめたものかなって。

    私が子どもだったときと違い、自分のリスクを知ることができたり、いろいろな道具もあって、ちゃんと予防ができる時代になっています。やらないのはもったいないですよね。〝やったもん勝ち〞だと思います。

  • 染め出しを体験した奈美ちゃん。「今は歯磨きがんばってるよ。糸のやつ(フロス)も、教えてもらったから毎日やりたい!」

  • 奈美ちゃんはだ液検査がきっかけとなり、「口の中の菌」を夏休みの自由研究のテーマに。粘土で口の模型も作製!

※記事中の年齢や臨床歴等は取材当時のものです。