A:検査の15分以上前に入れてください。患者さんが来院してからでも間に合います。
また、万が一、急なキャンセルになった場合は、なるべくその日のうちにお使いください。
バシトラシンを入れてから2日経過した溶液はお使いいただけません。
A:両方のストリップで検査していただくのが、一番理想的です。ストリップ・ミュータンスは唾液中のミュータンス菌を測定するので、口腔内全体のリスクをみることができます。サイト・ストリップスはプラーク中のミュータンス菌を測定するので、部位ごとのリスクを知る手がかりとなります。
ストリップ・ミュータンス
サイト・ストリップス
A:基本的には各医院で決めていただいてかまいません。患者さんそれぞれの“リスクが高いと思われる部位”のプラークを採取してください。
※目安となる部位はこちらです。
A:必要以上の唾液が検査面上に残っている場合、また48時間以上定温器に保管した場合、コロニーの生育が進み、落下することがあります。
ストリップを室内灯にかざし、検査面が唾液でテカテカしていないことを確認してから、試験管に入れるようにしてください。
A:コロニーは球状に付着しています。ストリップを目線の高さで見る、角度を変えるなどの方法で、球状に付着しているコロニーを測定します。採取時に舌にストリップをこすりつけすぎた時などに多く見られますので、ストリップを軽く叩くだけにしてください。
A:カウントします。コロニーの中には、グレーや透明のものもあります。見えづらい場合には、染め出しをしてから測定してください。
小さな綿球に染め出し液を含ませ、乾燥させたコロニーにそっとしみ込ませます。
コップにきれいな水を用意し、静かにストリップを浸します。
水洗後、ストリップを自然乾燥させます。
乾燥後、赤く染まったコロニーを測定します。
A:測定後、コロニーがとれないようにすぐに適切な方法で保管します。お勧めは、透明なマニキュア(トップコート)をやさしく塗ってコーティングする方法です。
※赤染めはストリップを乾燥後、コーティングの前に行なってください。
A:唾液1ml中のミュータンス菌量は、コロニーの密度をモデルチャートと比較することで測定します。
クラス | 0 | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|---|
CFU/ml | 10,000 | 100,000 | 100,000-1,000,000 | 1,000,000 |
モデルチャート |
※コロニーの数は正確には検証できないため、おおまかな数値で示しています。(2023年6月改定)
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A:プラーク中のミュータンス菌を採取することはできます。また、きちんと噛めるようになったら、唾液中のミュータンス菌とラクトバチラス菌、緩衝能の検査を行ないましょう。カリオグラムでは、だ液検査の項目以外の部分を埋めてカリエスリスクを測定することもできます。
A:スポイトで一滴、ドーム状になるように滴下してください。
A:保存はできないので、測定後に写真を撮ってください。
A:唾液1ml中のラクトバチラス菌の量は、コロニーの密度をモデルチャートと比較することで測定します。
クラス | 0 | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|---|
CFU/ml | 1,000 | 10,000 | 100,000 | 1,000,000 |
モデルチャート |
※コロニーの数は正確には検証できないため、おおまかな数値で示しています。(2023年6月改定)
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A:大きさは結果には関係ありませんので、コロニーの密度をカウントしてください。
A:以下の表と写真をご参照ください。
デントカルトSM | デントカルトLB | デントバフ ストリップ | |
---|---|---|---|
使用期限 | 製造日から12か月 | 製造日から18か月 | |
保管方法 | 直射日光、高温多湿を避け、 冷蔵庫にて保管してください |
直射日光、高温多湿を避け、 常温(15~25℃)で保管してください ※冷蔵庫の冷気の吹き出し口付近に保管すると、 LBの培地が凍る可能性がありますのでご注意ください | 直射日光、高温多湿を避け、 常温(15~25℃)で保管してください |
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A:正しい測定をするためにも、保管時間は必ず守ってください。デントカルトSMは、コロニーが成長しすぎて落下してしまう可能性があります。デントカルトLBは、コロニーが大きくなって測定がしにくくなるケースがあります。
A:細菌は義歯にもコロニーを作るので、いつも義歯をつけている方でしたら、義歯をつけた状態で検査をしてください。