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デントカルトとは

むし歯の原因となりやすさを知って、
患者さんと一緒にリスクと予防を考えます

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デントカルトとは?

歯科医療従事者は、むし歯を発症させないように患者さんに働きかける義務があります。
そのとき、“なぜむし歯になるのか”を医療従事者側が把握するだけでなく、患者さんにわかりやすく伝える必要があるのです。
そのためのツールが、デントカルト。カリオロジーの考え方にもとづき、患者さん一人ひとり異なるリスクを「見える化」し、行動を起こしてもらうためにあります。

むし歯をコントロール?
カリオロジーという考え

カリエス(むし歯のプロセス)+オロジー(学問)
=むし歯論理学(カリオロジー)。
1960年にKeyesが提唱した「カイスの3つの輪」では、細菌・食事・歯質の3つが重なり合うことでむし歯が発症すると理論づけられました。
この理論に関して予防の先進国スウェーデンでは、以下のステップを軸にむし歯をコントロールしてきました。

  1. ① How to prediction 予測する
  2. ② How to prevention 予防する
  3. ③ How to stop (脱灰の進行を)止める

スウェーデンが提唱したカリオロジーは、カリエス(むし歯)を多因子性疾患と考え、全体像を論理的にとらえてコントロールできると強く訴えています。

カリオグラムとは?
「自分に合った行動」を見つける

検査結果のから作成する円グラフを動かすことで、患者さんが“自分の変化”をイメージできるツールです。
今後何をするとどれくらいリスクを減らせるのか、患者さんと一緒に考えることができます。

患者さんが、
どんな人生を送りたいか?

リスクをみることは、その患者さんの将来を考えることです。
すでに起きている疾患だけに目を向けるのではなく、今後起こりうるリスクを予測し、どんな人生を送りたいかを一緒に考えて予防行動を起こす。
そんな予防の実現に欠かせないツールが、『デントカルト』と『カリオグラム』です。

HISTORY

開発秘話

「患者にとって有効なツール」という視点

デントカルト開発者
ダグラス・ブラッタール教授(故人)
スウェーデン王立マルメ大学 歯学部 名誉教授

過去数十年にわたって歯科界が直面してきた問題は、むし歯の病因と予防にありました。 工業化された国々においてむし歯の罹患率は非常に高く、破壊された歯質を充填し、置き換えてはまた新しいむし歯が発症するという繰り返しでした。

徐々にプラーク、フッ化物、砂糖の摂取量、唾液など予防に関する知見が得られるようになり、多くの国で予防プログラムが実施され、口腔内の改善が見られるようになりました。
それでも、ある層の人たちはむし歯の高い活動性を示していました。 そこで、個人のリスクを明らかにするために高度なプログラムがつくられるようになったのです。

個人のリスクファクターを分析するいくつかの方法の開発が進んでいましたが、「もっとも有効に使用する方法は?」「データ評価の仕方は?」「どのような予防的行動をとるべきか?」などの重要な疑問が残されていました。

そんななか、私はWHOで歯科の責任者を務め、いろいろなフィールドでの研究を進めていました。そして、あるとき思ったのです。

「私たちが頭の中で考えていることを、患者さんにも考えてほしい」

この視点でデントカルトを開発したのです。