ある年配の男性患者さんは、頑固な性格。「だ液検査なんて必要ない」と言い張っていました。でもせっかく来院してくれたからには、むし歯を繰り返している状況から救いたくて。何とか時間を作ってもらい、カリオロジーについてお話してみました。するとだんだん関心を持ってくれ、「やってみようかな」と言ってくれたんです。
さっそく検査をすると、カリエスの原因は口腔内の細菌が多いことだとわかりました。結果をもとにキシリトールを勧めたりプラークコントロールの大切さを話したら、興味深そうに聞いてくれましたよ。
それからはみるみる意欲がアップしています。メインテナンスに通うだけではなく、医院でしている染め出しを自宅でもやりたいと言ってくれるほどに!本人の気持ちが動いてこそ行動につながる。そこに時間と労力をかけることは間違っていないと実感しました。